横須賀 記念艦「三笠」と海軍軍楽資料室について

記念艦三笠と海軍軍楽隊資料室

三笠は明治時代に日本海軍で実際に使われていた戦艦で、日露戦争では旗艦としてロシアのバルチック艦隊を撃破した戦績を持っています。大正時代から記念艦として保管されていましたが、日本が太平洋戦争に敗れて連合国の占領下に置かれると、艦橋、マスト、大砲、煙突などが無残にも取り壊され、一時は甲板に米軍向けのダンスホールが建てられたりもしました。荒廃した三笠を本来の姿に戻したいという声が内外から集まり、昭和36年(1961年)に復元され、公益財団法人三笠保存会による運営、管理で再び記念艦として人々を迎えられるようになりました。

艦内には、日露戦争における日本海軍と三笠に関わる貴重な史料が数多く展示されています。現役当時を再現した各室内を観たり、装備を手で触れて操作したり、艦橋を登るなどのリアルな体験が出来るのは、実際に戦艦として使われた三笠ならではと思います。また、現在の技術を活用したシミュレーションやVRなどのヴァーチャル体験も人気です。土日祝日にはボランティアガイドよる艦内ツアーも積極的にされていて、史料を観ながら、興味深いお話を聞くことが出来ます。

なお、艦内には、日本で唯一、常時一般に開放されている軍楽隊資料室があり、当時の貴重な楽器や楽譜の展示を観ることが出来ます。当方の展示と併せてお楽しみ下さい。

公式ホームページ
世界三大記念艦「三笠」
https://www.kinenkan-mikasa.or.jp/